私たちの身体は、脳と神経系がバランスをとりながら機能しています。しかし、このバランスが崩れると、さまざまな不調が現れることがあります。
実は、多くの不調の裏には「脳が引き起こすエラー」が潜んでいるのです。
「脳のエラー」とは?
私たちの身体には、ケガや異常を感知し、脳に伝える 「痛覚回路」 があります。しかし、この回路自体に異常が起こると、本来は治っているはずなのに「痛みの記憶」 が残り、不必要な痛みや不調を感じ続けることがあります。
例えば、こんな経験はありませんか?
✔デスクワークで肩こりが慢性化している
✔膝や腰に痛みがあるのに、検査では異常が見つからない
✔ストレスを感じると頭痛やめまいがする
これらの症状の一部は、筋肉の緊張や骨格の歪みだけでなく、 脳のエラーや自律神経の乱れ によって引き起こされている可能性があります。
「花粉やホコリを見ただけでくしゃみが出るのと同じ?」
私たちの脳は、視覚や嗅覚からの情報に対しても反射的に反応します。例えば、花粉の映像を見たり、ホコリを目にしただけで くしゃみが出る ことがありますよね。
これと同じように、脳が「痛みの記憶」を持ち続けていると、実際には異常がないのに痛みを感じてしまうことがあるのです。「脳が過去の痛みを学習し、それを誤って再現してしまう」という現象が起こります。
慢性的な痛みや不調があると、「もう治らないかも…」と不安になることがあります。しかし、 「脳のエラー」 によって痛みが続いている場合、脳の働きを正常に戻すことで改善が期待できるのです。